消費税増税、年金受給年齢の引き上げなどで家計を圧迫してますよね?
お金の価値は、そのまま銀行に預けておくと、
将来、実質的な価値は減っていく一方だと言われています。
そんな中、資産運用を考えていて、この記事を読んでいるあなたは賢いと言えます。
「ポートフォリオ」は、投資には必須な考え方なので、コツ・作り方を詳しくみていきたいと思います。
ファイナンシャル・プランナーである、私が解説していきますよ。
(「どこそこが良い」などの具体的なことは、証券会社にご相談ください。)
ポートフォリオとは?
「ポートフォリオ」は、以下のように、使われています。
今回は、金融用語のポートフォリオの作り方を紹介していきます。
- クリエイター実績をアピール
- 金融用語
- 教育用語
言葉の定義としては、このようになります。
結局、「ポートフォリオとはなんなのか?」というと、
「その集められた資料や情報そのもの全体」という意味から転じて、
株式、債券など様々な種類の資産に、分散投資しているその中身(資産の種類や比率)のことをいいます。
そんなことから、「ポートフォリオ」は、投資には切っても切り離せない考え方です。
ポートフォリオと分散投資の違い
「ポートフォリオと分散投資の違い」を説明する上で、まずは、「分散投資」の考えを知っておく必要があります。
分散投資には、大きく分けて以下の2つあります。
- 時間分散
- 資産分散
この2つのやり方で分散させて投資する方法が、「分散投資」です。
時間分散
NISA、iDeCoがわかりやすい例ですが、20年・30年と長期に渡って毎月コツコツ積立による投資をしていくやりかたです。
毎月一定額を積立てていくことによって、時間を味方につけて、利息や「ドルコスト平均法」によるメリットを得ることができます。
資産分散
株式、債券、不動産などを組み合わせて、値動きの異なる資産へ資金を分散させるやり方です。
ポートフォリオとは分散させている資産の比率
分散投資の内の、「分散させている資産」の比率を表したものが「ポートフォリオ」というわけです。
ポートフォリオの作り方・組み方・コツ
ポートフォリオの作り方は、取れるリスク、取りたいリターンによっても変わってきます。
リスク度合いの違い
基本的には、以下の関係が成り立ちます。
リスクが低い→価値の変動が小さい
リスクが高い→価値の変動が大きい
つまり、リスクとリターンは比例するということです。
たとえば、「リスクを低く」という目的では、価値の変動が小さいものを選択していく必要があります。
また、「リスクを低く」するためには、価格変動の理由が異なる資産を組み合わせて買う方法もあります。
一例ですが、日本株式と米国債券を買う場合、日本の景気が悪くなると日本株式は弱くなりますが、海外債券にはあまり関係がないということです。
(ITバブル崩壊、リーマンショックなどの世界的な経済不況は例外と言えます。)
資産の種類には、以下のものがあげられます。
- 定期預金(現金)
- 日本債券(国債)
- 海外債券(先進国・新興国)
- 日本株式
- 海外株式(先進国・新興国)
- 日本の不動産やREIT
- 海外の不動産やREIT
- FX(為替証拠金取引)
(REITは不動産投資信託)
それぞれに変動する要因が異なります。
また、これらの資産は価格変動の大きさ(リスク度合い)が異なります。
一般的には、リストの内、下に行けばいくほどリスクとリターンが高くなると言われています。
たとえば、国内だと、
定期預金<債券<株式<REIT
のように、定期預金のリスクはもっとも低く、REITのリスクはもっとも高いと言えます。
資産を分散させる
一般的には、資産を分散させることによって、リスクを軽減させながら、リターンが増えやすくなるとも言われています。
株式や債券などの組み合わせ方によって、リスクの度合いを調整することができます。
このように「資産を組み合わせて投資する割合を決めること」を、「アセットアロケーション(資産配分)」といいます。
自分の目指す収益率やリスク度合いにあった比率を決めることがコツです。
時間を分散させる
一般的に、若い方は時間的なリスクを取れる余裕もあるので、リスクが高くなる株式やREITを選択する傾向があるようです。
逆にお年寄りの方は安定的な債券を選択する傾向があるようです。
年齢、時代背景にあわせて、「時間分散」を活用した「ポートフォリオ」を組む必要がありそうです。
投資信託
素人には株は難しいので、投資のプロに任せるという考え方があります。
そうした考えのもとにあるのが、この「投資信託」だと言えます。
投資信託とは、ファンドマネージャーや機関投資家と呼ばれる投資の専門家にお金を預け、数多くの株式や債券などを購入・運用してもらう仕組みです。
多数の顧客から集められた資金を運用した、その増減率が丸々リターンになるわけではなく、「信託報酬」と呼ばれる信託の手数料が、売却時に保有年数分差し引かれます。
また、証券会社で購入する場合には販売手数料も徴収されます。
投資信託の対象商品には、
- 株式
- 債券
- 不動産
があります。
このうち、不動産に特化した投資信託をREIT(リート:Real Estate Investment Trust)といいます。
ポートフォリオの作り方のまとめ
まとめると、
ポートフォリオを作るためには、
株式、債券、投資信託などの、
様々な資産に投資する比率を
自分の目指すリスクとリターンにあわせて、
じっくり考える必要がある
ということです。
ご参考になれば嬉しいです。