FXの初心者だと、FXで使われる用語が難しくて困っていると思います。
今回は、そんな、FX用語をまとめて解説していきます。
こちらを抑えておけば、通常の取引において、困ることは減るでしょう。
(個人的なメモも兼ねています。)
FXとは?
FX(えふえっくす)とは、「Foreign Exchange」の略称となります。
英語圏では「Forex」と呼ばれることもあります。
元々は、「外国為替取引」の意味ですが、
近年、「外国為替証拠金取引」を指す言葉として、一般的になっています。
「外国為替取引」と「外国為替証拠金取引」の違いは、
外国為替取引を「証拠金」で行うかどうかという点です。
FX用語一覧
スキャルピング
数秒~数分の間に数ティック上下しただけで、売買および反対決済を成立させる手法をいいます。
デイトレード
「デイトレ」と略されて呼ばれることが多いです。
1日に何度も売買することをいいます。
スイングトレード
「スイング」と略されて呼ばれることが多いです。
2~10日程度の短期的な持ち越しを行う手法をいいます。
それ以上の期間で、保有する場合は、短期投資または中長期投資になります。
円高(えんだか)
外貨に対して、円の価値が上がることをいいます。
「1ドル=100円」から「1ドル=90円」と10円安くなっているときは、
10円の円高(ドル安)といいます。
たとえば、ドルから円に、9,000円分交換してもらう場合、
「1ドル=100円」だと90ドルで済みます。
しかし、「1ドル=90円」だと100ドル必要になります。
この場合、10ドル分、円の価値が上がっていると言えます。
円安(えんやす)
外貨に対して、円の価値が下がることをいいます。
「1ドル=100円」から「1ドル=110円」と10円高くなっているときは、
10円の円安(ドル高)といいます。
たとえば、ドルから円に、11,000円分交換してもらう場合、
「1ドル=100円」だと110ドル必要になります。
しかし、「1ドル=110円」だと100ドルで済みます。
この場合、10ドル分、円の価値が下がっていると言えます。
Ask(あすく)
「買う」ときのレートです。
Bid(びっど)
「売る」ときのレートです。
安値(やすね)
特定の期間の中で取引された最も安いレートのこと。
高値(たかね)
特定の期間の中で取引された最も高いレートのこと。
始値(はじめね)
取引時間や取引期間において、取引が開始したときの値。
終値(おわりね)
取引時間や取引期間において、取引が終了したときの値。
指値注文(さしねちゅうもん)
売買する取引レートを指定する方式です。
利確するために使用されます。
現在のレートより、ある程度は離した値を指定する必要があります。
売りポジジョンを持っている場合には、
ポジションを持ったときの売値より安く、
買いポジジョンを持っている場合には、
ポジションを持ったときの買値より高く、
指値注文をいれるのが一般的です。
逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)
売買する取引レートを指定する方式です。
損切りするために使用されます。
現在のレートより、ある程度は離した値を指定する必要があります。
売りポジジョンを持っている場合には、
ポジションを持ったときの売値より高く、
買いポジジョンを持っている場合には、
ポジションを持ったときの買値より安く、
逆指値注文をいれるのが一般的です。
サポートライン
下値を指示する線です。
過去に為替レートがその下値で、何度か止まった価格帯のことをいいます。
レジストライン
高値に抵抗する線です。
これ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のことをいいます。
証拠金(しょうこきん)
取引の契約義務の履行を確保するために差し入れる保証金をいいます。
証拠金には、取引成立の際に差し入れる注文必要証拠金と、
建玉について割り込むことができない建玉必要証拠金の区分があります。
ロング
通貨を買うこと、買い建玉(ポジション)を持つこと。
買いから入って、決済は売りでトレード(取引)をクローズします。
ショート
通貨を売ること、売り建玉(ポジション)を持つこと。
売りから入って、決済は買いでトレード(取引)をクローズします。
スプレッド
売値と買値の差のこと。
この分は手数料としての意味が強く、業者の儲け部分となります。
一般的には、狭いほど利益が出しやすいと言えます。
スリッページ
指定したレートと、実際に取引が成立したレートとの差のこと。
相場の急変時などに発生することがあります。
スワップポイント
取引を行っている2国間の通貨の金利差を調整するために、
その差に基づいて算出される額をいいます。
日割りで計算されています。
土日祝日は、市場も休みなのでスワップポイントなし、
その代わり、水曜日は土日分のスワップポイントがつく業者がほとんどです。
(スワップ3倍デーなどと呼ばれることもあります。)
インターバンク市場での取引金利をもとにしていることから、
スワップポイントは毎日変動します。
損切り(そんぎり)
大きな損失になる前に、損を覚悟で決済し取引を終わらせること。
資産の2〜10%ほどとなるように、「損切り」するのが一般的です。
利食い(りぐい)
建玉(ポジション)を反対売買して、利益を確定させることです。
利確(りかく)
利益確定の略です。
政策金利(せいさくきんり)
中央銀行が決定権をもつ金利のこと。
建玉(たてぎょく)
新規で注文して、成立した取引のことをいいます。
ポジション
建玉(たてぎょく)ともいいます。
取引を開始し、まだ決済が行われていない状態のこと。
売りから取引を開始した場合、
「売りポジション(の建玉)を持つ」といい、
買いから取引を開始した場合、
「買いポジション(の建玉)を持つ」といいます。
建値(たてね)
建玉(ポジション)を建てたときの価格(新規約定時の為替レート×取引数量)。
チャート
相場の値動きをグラフで表したもの。
時間の取り方により、月足(つきあし)、週足(しゅうあし)、日足(ひあし)、時間足(じかんあし)、分足(ふんあし)などがあります。
中央銀行(ちゅうおうぎんこう)
国の金融組織の中心的役割を担う銀行のこと。
日本では日本銀行、アメリカでは米国連邦準備制度理事会(FRB)です。
注文有効期限(DAY、GTC、GTD)
注文の有効期限のこと。
DAY(その日限り) | 注文を出した日中まで有効。 |
---|---|
GTC(無期限) | 取消しをされるまで有効。 |
GTD(日付指定) | 指定された日中まで有効。 |
長期金利(ちょうききんり)
対象期間が1年以上の金利。
通貨ペア(つうかペア)
取引をする通貨同士のペアのこと。
テクニカル分析
通貨の値動きの推移をグラフ化したチャートを読み、分析すること。
ファンダメンタルズ分析
デリバティブ取引(デリバティブとりひき)
その価格が取引対象の価値(数値)に基づき派生的に定まる商品の取引をいいます。
トレール注文
発注した逆指値注文を発注後の相場変動によって、
その価格を自動的に変動させていく注文方法。
「トレーリングストップ注文」とも呼ばれています。
利益確定や損切りのためのストップロス注文(逆指値)を、
より効率的に用いるために使用される方法です。
店頭デリバティブ取引(てんとうデリバティブとりひき)
金融商品取引所が開設する取引所金融商品市場、
外国金融商品市場によらずに行われるデリバティブ取引をいいます。
店頭外国為替証拠金取引(てんとうがいこくかわせしょうこきんとりひき)
通貨を売買する外国為替取引と取引金額よりも少額の証拠金を預託して大きな取引を行う証拠金取引を合成した取引をいい、店頭デリバティブ取引の一つです。
成行注文(なりゆきちゅうもん)
お客さまが取引レートを指定せずに、市場の現在のレートで売買を行う注文です。
最新の取引レートにて常に約定します。
ストップリミット注文
あらかじめストップ価格とリミット価格の2種類の価格を設定する注文です。
ストップ価格が条件となり、その条件に現在のレートが到達するとリミット注文が有効になります。
ストップ価格に現在のレートが到達していない場合は、リミット注文は有効になりません。
難平(なんぴん)、ナンピン
損失を平準化するための売買手法の一つ。
相場が変動したときに、等間隔に逆方向のポジションを持ちます。
マーチンゲール法と組み合わせて使われることもあります。
マーチンゲール法
マーチンゲール法は、「理論上は必ず勝つ」と言われています。
勝率50%、配当2倍のものによく使われています。
FXにおいては、ナンピン・マーチンと呼ばれて使われることがあります。
たとえば、レートが下落している場合、
ナンピン買いで、等間隔に逆方向の買いポジションを買っていきます。
下落していくごとにロット数を倍にしていく方法が一般的です。
評価損益(ひょうかそんえき)
ある時点での保有している建玉(ポジション)を評価して、
計算上でどのくらい損益が出ているかを表わしたものです。
通貨を買うこと、買い建玉(ポジション)を持つこと。
約定(やくじょう)
注文した取引(売買)が成立すること。
約定日(やくじょうび)
注文した取引(売買)が成立した日のこと。
特定の期間の中で取引された最も安いレートのこと。
両建て(りょうだて)
同一の商品の売建玉と買建玉を同時に持つことをいいます。
レバレッジ
てこの原理のことを指します。
少ない資金で大きな取引を行うことにより、
投資した資金に対する損益の比率が大きくなります。
レンジ相場
ある一定の範囲内で、上下動を繰り返す相場のこと。
サポートライン、レジストライン、トレンドラインで反発することがほとんどです。
ロールオーバー
保有している建玉(ポジション)を翌日まで持ち越すこと。
ロスカット
ポジションの損益がある一定レベル
(業者によって様々で、証拠金維持率20〜100%)に達したときに、
更なる損失の拡大を未然に防ぐために、その対象ポジションを強制的に決済することです。
損切りと同様に、単純に損失を確定させることとして使われることもあります。
急激なレート変動により、決済できない場合は、口座残高がマイナスになることもあります。
そうした場合、国内だと追証(追加で損金を支払わなければならない事)がある業者がほとんどです。
海外だと、ゼロカットといい、口座残高を0円にリセットしてくれる業者がほとんどです。
FX用語のまとめ
よく使われるものを今回集めました。
抜けているもの、間違っているものがありましたら、お教えください。